水虫&爪水虫を撃退しよう

水虫・隠れ水虫

水虫とは?

水虫というと、1種類のように思いますが、実は2種類あることをご存知でしょうか?

1.カビ(白癬菌)が関与している

水虫は、カビの一種である白癬菌が、皮膚の角質層に寄生することによって起こる皮膚の病気です。9割近くは、足の指や足の裏など皮膚の角質やその下の皮下組織を侵食する事によって炎症などが起きる「足白癬(あしはくせん)」と言われていますが、白癬菌は手やからだにも感染します。⇒ 詳しくはコチラ

2.白癬菌が関与していない

見た目には医者でもほとんど見分けが付かない湿疹(汗疱性湿疹など)、かぶれや掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、乾癬(かんぽう)などの炎症性の皮膚病

一般的には、水虫=1の足白癬(あしはくせん)とされていますが、金沢医科大学病院の望月教授によれば、医療機関で受診した水虫患者の3人に1人は、2の白癬菌のいないタイプの水虫だったとの報告もあるほど、水虫は見間違えやすいため、自己判断は禁物です。自分で判断せずに、医療機関で検査するようにしましょう。

日本の水虫の歴史

水虫の研究は1890年代から欧米を中心に始まり、日本では、1918年に東京大学皮膚科教授の太田正雄博士が、水虫の原因菌である『白癬菌(はくせんきん)』の分離培養に成功したわけですが、水虫の原因がわかったのは、約100年前なのです。もともと日本人は下駄や草履を履いていて、それまでは水虫患者は少なかったのです。しかし、1965年の東京オリンピックを境に、急速にライフスタイルの欧米化が進み、大半の人が靴を履くようになり、水虫患者が急増したのです。

(ちなみに、日本で最初に水虫になったのは、いち早く靴を履いていた坂本龍馬である、なんて説もあるんだとか)

白癬菌について

水虫の原因である白癬菌は、温度17度、湿度70%以上の環境になると活性化します。
ですから、湿度の高い日本で水虫が多いのは納得です。

水虫は伝染るんです!

また白癬菌はケラチンというタンパク質が大好きで、角質や爪にケラチンが含まれているため、足だけに留まってくれるわけではなく、体の至るところに寄生してしまいます。

ですから、

  • 手に寄生・・・手白癬(水虫)
  • 足に寄生・・・足白癬(水虫、かかと水虫)
  • 爪に寄生・・・爪白癬(爪水虫)
  • 股に寄生・・・股部白癬(インキンタムシ)
  • 頭に寄生・・・頭部白癬(シラクモ)
  • その他は・・・体部白癬(ゼニタムシ)
  • というように、
    感染したところによって、それぞれ呼び名があったりします。

    水虫の原因は、家族!?

    水虫の多くは家族内感染が主な原因といわれ、バスマットやスリッパなどを通じて感染してしまいます。ですから、家族のなかに一人でも水虫の方がいれば、一人だけが治療しても再発・再感染を繰り返してしまいます。家族全員できちんと治療しなければいけないということを覚えておきましょう。

    水虫は国民病!?

    水虫は感染しやすいので、現在、水虫患者は全国で1500万人いるとも推測されていて、潜在的な水虫患者まで入れると、実に3000万人以上とも言われたりしています。だとすれば、なんと4人に1人が水虫かもしれないという計算になります。患者数が2000万人とも3000万人とも言われる花粉症と同じかそれ以上になりますから、水虫は、立派な国民病と言えるでしょう。

    その水虫は中高年になるほど増える傾向がありますが、その理由としては年齢を重ねるほど皮膚が角化(硬く厚くなる)し、水虫の原因である白癬菌が住みやすくなることや、長年水虫を放置し、慢性化させてしまうことなどが挙げられます。

    また、昔は男性に多いとされていましたが、最近では若い女性の水虫患者も増えてきています。
    (ある製薬会社が実施した水虫に関する調査によると、20歳~35歳の女性でも、4割の人が「過去に水虫に悩んだことがある」と回答)

    これは、女性の社会進出が進んで、ブーツやストッキングなど、風通しの悪いものを長時間身につけるようになったからです。
    男性サラリーマンも同じでしょうが、夕方になると足がムレてくるのではないでしょうか?帰宅して靴やブーツを脱いだ時、ジトジトしているはずです。
    この状態は、まさに白癬菌にとって繁殖する絶好の環境(温度17度、湿度70%以上)を作ってしまっているのです。

    家族内感染が主な原因とされていますが、スーパー銭湯、プール、フィットネスクラブ、ヨガなど裸足で利用する公共の場が増え、水虫感染者と接する機会が増えていることなども原因になっていると言えます。

    不特定多数の人が裸足で出入りする大浴場やプールには、残念ながら100%白癬菌が存在します。もうすでに水虫・爪水虫にかかっている人もそうでない人も、被害の拡大を防ぐために「洗浄・乾燥」を徹底しましょう。

    ファンガソープEX」などの水虫用の石鹸は予防にも役立つので、水虫感染者用と家族用に分けて用意すれば完璧です。

    隠れ水虫

    水虫の代表的な症状として、「痒み(かゆみ)」があることはよく知られています。
    (かゆみのメカニズム:白癬菌が大好物であるケラチンを食べる時にリンパ球が集まることでかゆみが発生します)

    後で詳しく説明しますが、実は、「かゆくない水虫」や「ジメジメしない水虫」という「隠れ水虫」タイプも存在するのです。ですから、痒くないからといって水虫ではないと安心するには早いかもしれません。

    特に女性は、「水虫なんて恥ずかしくて病院に行けない」と思っている人も多く、実は慢性化してしまっているケースも少なくありません。また、痒みもなければ、目立った異変もないので、自分は水虫ではないと思い込んでいたり、そもそも気づいていなかったりで、「隠れ水虫」状態にしてしまっていることも多いので注意しましょう。

    もし、あなたが水虫に掛かっているなら、家族や身近な人にうつしていまう”感染源”になりかねません。

    最初に説明したように、水虫には2種類あり、その症状も様々なパターンがありますので、
    次のページ「水虫の症状」をご覧になり、本当にあなたが水虫に掛かっていないか、隠れ水虫じゃないかチェックしてみてください。

    水虫の日米比較

    ニールセン・カンパニー合同会社が水虫について日米で比較調査しました。(2012年7月11日から7月18日に実施。日米の20歳以上の男女にオンラインで調査)
    この調査によって、国によって症状の部位が違ったり、男女の間で水虫での不安や悩みに違いがあることが明らかになりました。

    国による水虫発症率の違い

    日本: 男性9.8% 女性4.3%

    米国: 男性2.0% 女性1.5%

    また、年代で比較したところ、アメリカ人と比べ、
    日本人男性40代以上では10倍以上、女性40代以上でも5倍以上
    となっており、日本人は水虫になりやすいと言えるでしょう。

    水虫の発症部位の違い

    日本人
    足の指(78.0%)、足の裏(67.5%)

    と足が圧倒的に多いという結果。

    アメリカ人
    手(米:46.7%、日:12.0%)
    首(米:40.8%、日:3.5%)

    と足以外に多いようです。

    水虫の原因の違い

    日本人
    「靴を長時間履いている」(日:39.5%、米:16.7%)
    「昨年以前の治療が不十分」(日:34.5%、米:13.3%)など。

    ※「靴を長時間履いている」は特に男性20代・30代に多いようです。(66%)

    アメリカ人
    「不特定多数が訪れる施設を利用」(35.8%)
    「不特定多数が使用する用具を共同で利用」(24.2%)など。

    ※外部に原因があると考えている人が比較的多いようです。

    水虫に対する悩みの違い

    水虫の悩みにも違いがあります。

    日本でのトップは「完治するのかわからない」(日:53.5%、米:24.2%)

    アメリカでのトップは「症状がつらい」(米:55.0%、日:40.5%)

    その他で目立つ違いは、「症状が広がるかもしれない」(米:43.3%、日:27.0%)

    日本の結果の男女の違いは、

    「恥ずかしくて相談できない」が女性に多く、男性の4倍以上。

    「人前で症状のある部分を見せられない」も男性の2倍。

    水虫への対処法の違い

    日本人とアメリカ人では、水虫への対処の仕方も違っています。

    日本人・・・市販薬のみ(約6割)
    アメリカ人・・・病院&市販薬 日本人の2倍以上(米:35.0%、日:15.5%)

    日本の男女を比べると、女性は市販薬を使用せず「病院受診のみ」の割合が男性より高め(女性:35.0%、男性:16.0%)でした。

    生活面では、

    「せっけんで洗う」(日:82.0%、米:67.5%)

    「靴などを身につける時間を減らす」(日:61.0%、米:38.3%)

    となっています。

    ■病院に行かない理由の違い

    日本人のトップ

    「通院が面倒」(53.4%)アメリカ人は、19.0%

    アメリカ人のトップ

    「市販薬で効果があった」(55.2%)

    男女の違いでは、

    男性は「症状が軽いから」

    女性は「恥ずかしい」

    という違いがあったようです。

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